JA広島農青連

INTERVIEWひろしま農家人

前田 昭さん

広島市安芸区阿戸町

安全で美味しい農産物を提供したい。

農産物を取り扱う会社を経営していた時に、消費者へ安全、安心でおいしい農産物を提供する直売所を開きたいと思い、自分で生産してみようと挑戦しました。

現在、トマトや茄子・白ネギなどを栽培しています。
トマトはシシリアンルージュという品種で、トマト本来の自然な姿で栽培するソバージュ栽培で生産しています。香りとこく、風味が増したトマトが育ちます。

茄子は「ふわとろ長茄子」。果肉がしっかりとしてボリュームがあります。地下80mからの地下水を使い、十分な水分供給を行うことにより、とても柔らかくジューシーな茄子が育ちます。
ステーキにするととろける食感が楽しめます。

白ネギは、年間3~4回収穫でき、安定して出荷することができます。

週に1度の直売所は大好評。

毎週火曜日の14時30分から開催するJA安芸本店前の直売所は、JA管内の生産者が心を込めて生産した農産物を取り揃えています。
利用者からは「新鮮でおいしい」と評判です。
また、生産者と消費者が直接交流する場として「旬の野菜や美味しい野菜の見分け方、美味しいレシピなど教えてもらえる」と毎回楽しみにされている利用者もおられ、好評です。

試行錯誤を繰り返し、高付加価値商品の生産を。

自然が相手のため、天候など自分の思うとおりにいかないことが大変なことでもあり、農業に取り組む魅力でもあります。
情報収集やアイデアを出しながら毎回試行錯誤を繰り返して取り組むことが、農業の最大の魅力です。
これからは、高付加価値商品の生産をしていきたいです。
消費者によって付加価値は違うと思いますが、有機栽培による安全安心な商品の付加価値や品質のよい物、安定した出荷量、生産の物語など、工夫しながら高付加価値商品を生産し、情報発信を通じて、農家のファンを増やしていきたいです。

農青連の仲間と、一人ではできないことを一緒に。

コロナ禍のため、行事やイベントの実施が難しく、現在、盟友との交流も難しい状況ですが、工夫しながら活動に取り組んでいきたいと思います。
農青連のメンバーで良かったと思うのは、新しい仲間が出来たことですね。
栽培技術や知識の共有など仲間との情報交換は大切な交流となっています。
また、農家一人ではできないことを仲間と一緒に取り組んでいくことは楽しく、やりがいがあります。

もっと自給率向上に努力を。

広島県は、農業生産の拡大や地域農業の振興など取り組みが中途半端であると思います。
県内自給率の向上についてもっと努力すべきであると思います。
「食」と「農」の問題について真剣に考え、環境に配慮した持続可能な農業生産などもっと意欲的に取り組んでいかなければならないと考えます。

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